まあぼの交差点

姑獲鳥の夏　　 魍魎の匣　　 狂骨の夢　　 鉄鼠の檻　　 絡新婦の理　　 塗仏の宴　　 陰摩羅鬼の瑕　　

織作紡織機を軌道に乗せ大儲け。明治35年に御殿（「蜘蛛の巣館」）を建てる。
創業期の柴田耀弘に資金援助。

伊平の婿入りとともに長子と名を変えて北条家の養子となる。柴田勇二の祖母。

京都出身で，旧姓羽田。明治34年，30歳で婿入り。

越後生まれ，大正14年婿入り。伊兵衛が女工に産ませた子供で，妻真佐子の異母兄になる。

柴田勇治との縁談があったが壊れる。生まれつき心臓が悪い。雄之介が外の女に産ませた子。

彼女の父は明かされないが，渡辺，麻田（殺された少女たち）のどちらでもない。
一時東京で暮らし，薬学の学校に通い，久遠寺涼子と同級。

真佐子と出門耕作の子。半陰陽。

雄之介，真佐子夫婦間のただ一人の子だが，いとこどうしの子でもある。

出門耕作の息子だが，雄之介と耕作の妻との間の子。

大柄で，少し外人染みたバタ臭い顔。実は葵の父で，是亮は雄之介の子。

元聖ベルナール女学院理事長。

世界史・道徳の教師（舎監）。
女権拡張論者。柴田勇二と婚約。

妻は最初の教え子の一人で織作茜と同級生。

元小学校教諭で，柚木加菜子（→「魍魎の匣」）の隣人。

婦人運動に参加。離婚のため薔薇十字探偵社に隆夫の捜索を依頼。

元ASの世話係兼指導係で，興津では少女売春の手引き。織作是亮の情婦。

昭和10年に川島家が彼女の子供を引き取る。

白粉アレルギーであることが判明する。

興津町出身。石田芳江の息子で川島新造の義弟。

一時期（８月）杉浦隆夫が働き，社長が杉浦に「倶楽部花園」を紹介した。
社長は織作是亮の大学の同窓で，「武蔵野連続殺人」「柴田耀弘遺産相続」に関する報告書を印刷。

本田幸三，織作茜の同級生（当時18）と結婚。

A・S一般公募。石田芳江自殺。

平野宮自殺。

織作茜が是亮を婿にする。

春　　平野祐吉，信濃町に借家。
４月　　杉浦隆夫・美江結婚。
６月　　杉浦隆夫神経衰弱に。

杉浦美江小金井の家を出る。

是亮の会社倒産。

織作紫死亡。

２日　　平野祐吉，矢野妙子を殺害。
川島喜市，茂浦の小屋を訪れ織作茜と会う。
織作葵，茂浦の小屋に行き平野祐吉と会う。

織作茜が是亮の左遷先の小さな工場（小金井）に通う。（～９月）
中旬　　杉浦隆夫，信濃町の酒井印刷所で働き，川島喜市と知り合う。
末頃　　柚木加菜子の事故（「魍魎」）をきっかけに杉浦隆夫失踪。

織作是亮ベルナール学院理事長に。
杉浦隆夫秘密クラブ（浅草の「倶楽部花園」）で川野弓枝と知り合う。
下旬　　杉浦隆夫聖ベルナール学院に就職。
織作葵が平野祐吉を学院の告解室に移す。
本田幸三が渡辺小夜子を陵辱。

十五夜　　平野祐吉が織作葵に生徒（碧）が川野弓栄を黒弥撤で呪い殺そうとしていることを知らせる。
半ば過ぎ　　平野祐吉，川野弓栄を殺害。

末　　織作茜が川島喜市と会う。

下旬　　平野祐吉，山本純子を殺害。

川島喜市印刷所を辞め以降行方不明（「騎兵隊映画社」に居候を始める）。

後半（-11日あたり）　　早朝，四谷左門町で平野祐吉が前島八千代を殺す。
　　　　　深夜，川島新造池袋から逃亡。
-8日　　杉浦隆夫，本田幸三を絞殺。麻田夕子墜落死。

-6日　　呉美由紀，織作是亮から暴行を受けるが，柴田勇二に助けられる。
-3日　　織作是亮の横領発覚。呉美由紀，再び織作是亮に呼ばれ，祖父に手紙を書く。

-2日　　織作雄之助の急死。
-1日　　織作雄之介の密葬。織作茜３度目に川島喜市に会う。
０日　　織作雄之助の葬儀。織作是亮が呉美由紀と渡辺小夜子を脅迫。
+1日　　今川・伊佐間が織作家に。杉浦隆夫，織作是亮絞殺。
　　　　　呉仁吉，学院に美由紀を訪ね1万305円を渡す。
　　　　　美由紀職員室で状況と推理を話す。
+2日　　益田，杉浦美江，増岡則之が薔薇十字探偵社を訪れる。
　　　　　海裳卓が呉美由紀の新たな恐喝者に。
+3日　　海裳卓渡辺小夜子を脅迫。
+4日　　木場と加門が織作邸を訪れる。
　　　　　高橋志摩子が平野に殺され，伊佐間は負傷。
　　　　　榎木津聖ベルナール女学院に登場。織作碧登校。
　　　　　杉浦隆夫，渡辺小夜子を殺し，海裳を襲って榎木津に捕まる。
　　　　　益田，京極堂を呼びに走る。
+6日　　織作葵，雄之介の後継者に決まる。
+7日　　杉浦隆夫，織作碧を連れて逃げ，校舎屋上で榎木津に捕まる。
　　　　　京極堂聖ベルナール女学院に登場。
　　　　　碧，礼拝堂の告解室に逃げ，平野に殺される。
　　　　　警官に押さえられた平野を木場が殴り，中禅寺に止められる。
　　　　　織作家で，葵が出門耕作に，耕作が真佐子に殺され，真佐子は自害。

織作五百子死亡。
１週間後　　京極堂織作茜に蜘蛛の正体を明かす。
　　　　　　　茜，柴田勇二との結婚を断念。

昭和14年夏死亡（43）。

赤井書房を通じて関口に消えた村の調査を依頼。昭和12年春～13年５月まで派出所巡査。昭和25年に復員。
茹卵か巨大な赤ん坊といった形態の人物。

何仙姑から。佐伯布由。15年前に東京に出て，昭和17年～26年まで築地の高級料亭の仲居。

佐賀出身。朱美の夫の仕事仲間（20年間薬売り）。加藤麻美子をしばしば訪ねる。
本名は雑賀誠一。元内務省特務機関山辺班。

呂洞賓の道号純陽子から。実は佐伯甲兵衛の弟。

藍釆和から。照魔の術を使い警察に協力。
実は佐伯初音の子供で戸籍上の苗字はおそらく「雑賀」。

曹国舅から。実は佐伯甲兵衛。

元帝国陸軍第十二研究所博士，音響催眠術を研究。

張果老から。実は佐伯玄蔵。

元帝国陸軍第十二研究所理学博士，速攻性のある催眠剤を研究。

韓湘子から。実は佐伯癸之介。

元帝国陸軍第十二研究所中尉，戸人村の住人の移送を担当。

泰斗風水塾の本部は豊島区大塚，名古屋と静岡（清水）に支部。
漢鍾離の字「雲房」と号「正陽子」から。実は佐伯亥之介。

南雲に頼まれて，韮山の再開発を手がける。

李鉄拐（東華教主）から。実は佐伯乙松。

昭和27年４月９日に娘が沐浴中に溺死。その２日前と20年前は祖父と「ひょうすべ」を見る。

みちの教え修身会の会員で導き役も。磐田純陽の尋常の同窓生。
韮山の土地の所有者。

昭和26年から東長崎の縫製工場に勤める。
韮山の土地の持ち主。

熊野出身で，村上兵吉の兄。

経営していた螺子工場が潰れ，みちの教え修身会に入会。
15，6年前14歳で新宮から家出。

隆三（三男），織作伊兵衛（→絡新婦の理）（次男，婿入り明治34年）の父。

津村辰蔵の息子。昭和９年（７歳）に戸人村で東野鉄男を目撃。

木場の所轄時代の同僚。付和雷同で権威主義で卑屈。
貿易商の息子。

坊主刈りで浅黒く口ひげ。

15年前韮山村の派出所勤務で，山辺と再会。

加藤の話を京極堂に持ち込む。
加藤が担当する新進の覆面女流歌人。「鉄鼠の檻」での京極堂は不在の宮村のピンチヒッターだった。

仏蘭西に留学したことのある元画家。

関口，淵脇巡査とともに村を訪ねる。
元帝国陸軍第十二研究所大佐。

昭和23年死亡。元内務省特務機関で徐福伝説調査を計画。

春　　光保が戸人村の，有馬が韮山の派出所勤務につく。
秋　　尾国が初めて戸人村を訪れる。

６月20日　　戸人村の大量殺人。
６月21日　　有馬，韮山の派出所勤務から下田署に移される。数日後　　戸人村の住民が村を出て宮城県に移る。
村上貫一が下田で暮らすようになる。

村上貫一結婚。

佐伯布由が築地の料亭で仲居となり，「能力」を発揮し始める。

日本国民に玉音放送（終戦の詔）（８月15日）

早春　　山辺唯継が死ぬ。
羽田隆三が東野鉄男を中心に「徐福研究会」を設立。
津村信吾が羽田隆三のもとに推し掛け，秘書になる。

４月　　加藤麻美子の子供が溺死。

関口，京極宅で宮村と会う（３日）。

関口，稀譚社で宮村，加藤と会う。
鳥口，華仙姑を調べ始める。

木場，猫目堂で三木春子に会う。

目黒署岩川が工藤信夫を逮捕。

目黒署条山房に立入捜査。

条山房の捜査打ち切り。

目黒署の岩川警部補が退官。

自殺願望の村上兵吉を一柳朱美が見つける。

関口，京極堂で鳥口，宮村・加藤と会い，京極堂が華仙姑と尾国の企みを明かす。

気道会の記事（淳子）が載った「稀譚月報」発売。

三木春子が（韓流）気道会に拉致される。

淳子，華仙姑と知り合う。気道会から襲われるが，条山房の通玄と宮田に助けられる。

気道会に襲われている淳子と華仙姑を榎木津が救出。
榎木津，羽田の秘書津村との約束をすっぽかす。

織作茜，多々良と会ったのち，羽田と会って要請を受ける。
木場，猫目洞を訪れる。
泰斗風水塾の研修会が始まる（保田百合子も参加，6/15まで）。

妹尾が関口に戸人村の取材を依頼し，数日後関口が光保を訪れる。

木場が長期休暇に入る。小石川の実家に顔を出す。
河原崎，気道会から三木春子を取り戻し，音羽の酒蔵に預ける。
華仙姑が益田たちに布由子としての打ち明け話をする。
淳子・華仙姑薔薇十字探偵社から条山房に連れ出される。以降榎木津が行方を消す。
華仙姑，条山房に向かう途中で子供たちに拉致される。以降淳子は条山房と行動をともにする。
気道会，三木春子を取り返そうと条山房襲う。
多々良（塗仏の件），鳥口（淳子・華仙姑を保護した件），益田（淳子・華仙姑・榎木津の失踪の件）が京極堂を訪れる。

淳子条山房とともに韮山に移動。

関口が戸人村取材のために伊豆に入る。

内藤が尾国と静岡方面に行く電車に乗る。
条山房の通玄と宮田，いったん東京に帰る。
青木が初めて河原崎と会う。

青木，河原崎が猫目洞で韓流気道会に襲われ，条山房に助けられる。
木場が三木春子を音羽から連れ出し，成仙道に。
尾国が村上兵吉を沼津から連れ出す。
夜　　司が藍童子に連れ去られた内藤の行方探しで黒川玉枝の手助けを引き受ける。

下田で成仙道が目立つようになる。

織作茜，甲府で東野と会い，津村を見かける。
夕方　　条山房が青木と河原崎を伴い韮山に。
夕方　　宮田が下田で三木春子が街頭に立っているのを目撃。

青木，韮山で目を覚まし淳子，河原崎から事情を聞く。
淳子，河原崎は条山房と下田に行き，青木は華仙姑，藍童子と話す。
午後　　関口，堂島・脇淵と戸人村を訪れる。下田の本屋での目撃情報もある。

青木，脇淵巡査に金を借りて東京に戻る。
関口，本屋で万引き。
深夜　　織作茜が殺される。

早朝　　織作茜殺しで関口が逮捕される。
村上貫一，前日に息子に殴られ仕事を休む。
夜　　薔薇十字社で益田が黒川・司（内藤の件），伊佐間（一柳の情報），羽田（織作茜の死と南雲，東野の確保を依頼）の訪問を受ける。
内藤，昼間から酒の只飲みでブタ箱に留められる。

村上の妻美代子が成仙道に加わる。

鳥口，光保，多々良，益田，青木，増岡（関口の逮捕）京極堂を訪れる。
村上と有馬が韮山に行き（成仙道と同じ列車），脇淵巡査に事情を聞く。
午後　　韮山で成仙道行進。桑田組，韓流気道会と三つ巴でぶつかる。

青木と鳥口が甲府で東野鉄男を確保するも，京極堂に怒られる。
益田，猫目洞まで京極堂をつけ，怒られる。
関口雪絵と増岡が京極堂を訪れる。
榎木津が再登場して京極堂をそそのかす。
千鶴子と雪絵と石榴が京都へ行く。

鳥口，青木韮山に到着。
午後８時　　人々が戸人村へと動きだす。榎木津本領発揮。

未明　　京極堂による憑物落とし。